school rooftop

Twiiterを実名でやるのは辞めようと思い立ち、全ての呟きを消して、最後に思わせぶりな画像を投稿し、プロフィール欄を「Goodbye」にしたところで長い旅が終わった。新たに作成した匿名のアカウントで浅野いにおクソリプ送ろうとか思ってたけど、見る人もいないので意外と何も呟かない。そうこうしているうちに3日くらい経ったんだけど、元々のアカウントで呟きたいことが多くなってきた。友達に知ってほしいこととか、ゆるく薦めたいものとかの情報を紹介しておくと、あれ見ましたとか、あれ面白かったとか、後日会ったときに話題にできて楽しかったのだが、そういうものを一切捨ててしまったことに今更ながら気づいたのだった。自分もそれを呟いておくことで、メモ代わりになって後で思い出すことも多かったし、かと言って新しいアカウントをメモ帳代わりにしていたら、いつまでも孤独な感じになってしまう。なので、ブログで言っておきたいことを言っておいて、誰か読んでくれてたら後で話せるねってことにしようと思う。
最近知ったのだが、iphoneには(たぶんandroidにも)「読み上げ機能」なるユーティリティーが備わっている。これは表示させている画面に含まれるテキストを片端から機械音声にして流してくれる機能で、読み上げ速度などが割と柔軟に決められる。これをkindleアプリ上で実行させると、なんと勝手にページを手繰って延々と活字を読み続けてくれるのだ。元々、物語を読もうとすると、その世界に没入するために10分程度掛かってしまう人間なので、通勤中の電車の30分で読書するのは避けていたのだが、音声で聴くと割合簡単に内容が頭に入ってくるので楽だ。今の所、評論系の文章は一字一句が明瞭なことが多いので、多少聞き取れなくても理解できて、音声向きだと思う。(パラグラフを意識できないのだが)今日はルース・ベネディクト菊と刀を聴いていたのだが、職場についてイヤホンを外すときにうっかり読み上げ再生ボタンを押してしまい、「つまり、天皇がやれといったら竹槍でも持って最後の一人まで戦うし、天皇がやめろと言ったらあっさりと日本人は全員…」のような部分がもろに聴こえてしまった。髪型も相まってかなり右寄りの人間かと思われたかもしれない。しかも読み上げ機能を知らない人には「こいつは一体なんの音源を聴いてるのだ…」という疑問が湧いたに違いない。すべてのことに言えるが、こだわっている、凝っている、偏っていると思われたくはない。
冒頭で浅野いにおに偏ったリプライを送りたくなっていたのは、去年から連載しているWebちくまの記事()がやたら面白かったからだ。www.webchikuma.jp車の免許を撮ったり、結婚したり、親と喧嘩したり、離婚しそうになったり、死にそうになったり、とかく面白かった。こういうとき、普段作家のことをフルネームで呼び捨てにしているから、「浅野いにおが…」と書いてしまうのだけど、実際呼び捨ては失礼なので、浅野いにおさん、くらいで呼びたい。でもさん付けにはどことなく、私は浅野いにおさんを知ってますよ感が出てしまう。知り合い感とでも言うのか、推してるアイドルを下の名前にくん付けで呼んでいる女の人と話したときに感じる違和感を自分にも感じてしまう。いにおくんが親指立てながら溶鉱炉に沈んでいくところはすごく良かった。このぐらいふざけるとくん付けでもいい。
アニメは見る暇がすっかり無くなってしまった。youtubeはじっとり見ている。80年台から90年台くらいのアニメをLo-Fiポップと一緒にした動画をよく見る。なんかフランス人とかが自前のストリーミングでDJまがいのことをする時に、ジブリのgifを延々と流してたのがアニメとLo-Fiポップの組み合わせの始まりらしいが、昨日見つけた動画投稿者の公開しているやつがみーんなよくて延々と夜更かししてしまった。全然知らない作品もあるけど、ましてや知らない曲ばかりだけど、なんらかの感情が湧いてくるのが凄い。英語圏の人も結構見てるらしくて、コメントを残してる。一番好きなコメントが、次の動画に寄せられたこれ。

hisohkah - school rooftop - YouTube

"school rooftop is a perfect name a culmination of nostalgia and suicidal ideation"
(学校の屋上、ぴったりだ。懐かしさと希死念慮の塊)