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ハイハットのトラブルシューティングガイド

昔からドラムセットを叩いたりしてますが、恐らく一番叩いてるのはハイハットではないかなとか思います。刻んだりシャンシャン鳴らしたり開いたり閉じたり、色んな音の出せるものなのですが、その分複雑な仕組みをしていて、よく分かんないなんてこともありますね。ドラムに触ったことのない人からしたら、「ハイハットってなに?」から始まるかもしれません。そんな謎楽器ハイハット・シンバルによく起こりやすい問題を取り上げて備忘録的に書いていきます。


ということで解説図ドン。

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わかんないですねこれ。未来のロボットの設計図に見えなくもない。


しかしハイハットの機能に関しては至ってシンプル。「二枚のシンバルを重ねあわせており、上のシンバルの位置をフットペダルで調整できる」これだけです。支持ロッド(心柱とも)と呼ばれる部分が足で上下できるので、それにくっついてる上シンバルも上下するんですね。


そこで起こりうる問題が一つ。「ハイハットの上シンバルが上下しない」大体これしか起こりません。起こるとしたらあとは「ハイハットうるさい」とかですかね。すみません気をつけます。


上下しない原因は3つほど考えられます。


①支持ロッドから上シンバルが外れている。

→クラッチ部分を確認しましたか?

これがおそらく最も起こりやすいトラブルです。クラッチというのは上シンバルと支持ロッドをつなげている部分。

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この漫画が丁寧ですね。クラッチは上シンバルを「ナット/ナット/フェルト/シンバル/フェルト/ナット」のようにホールドし、ネジを回すことで支持ロッドに固定できる部品です。つまりここで確認することは、クラッチが上シンバルから外れていないか?ということと、クラッチが支持ロッドから外れていないか?ということの2点です。クラッチが上シンバルから外れてしまった場合、つまり下のナットが外れてしまった時には、フェルトとナットがこんな感じになってます。

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この下ナット部分は演奏中に締め直せる部分ではないので、ライブなどではちょっと確認すると事故を防げたりします。


また、クラッチが支持ロッドから外れてしまった場合には、上のネジ部分を閉めれば固定されます。固定されない場合は、クラッチ自体が弱っているので交換が必要になります。


ここまで読んでも問題が解消されない場合は次です。




②支持ロッドがハイハット内部で外れてしまっている。

→フットペダルを踏んだとき、上シンバルは動きますか?

ハイハットのトラブルの中で一番原因が特定しづらいです。支持ロッドはハイハットを上から下まで貫いている一本柱ではなく、ハイハットの内部で連結している部分があります。そこが外れてしまっていると、一度シンバル二枚をハイハットから取り外し分解して、支持ロッドをもう一度繋げてあげる必要があります。



これが、シンバル2枚をハイハットから外した写真です。

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心なしか恥ずかしそうな表情ですね。続いて、支持ロッドの連結部分。

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ここが外れてしまうとこうなります。

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この状態でフットペダルを踏むと支持ロッドが上下しないので、もしそういう状態になったらここの不具合を疑ってください。支持ロッドの連結部分にはねじ溝があるので、回してあげれば繋がります。



そしてここまで読んでも問題が解消されない場合は最後の一つ。


③フットペダルが支持ロッドから外れている。

→フットペダルとチェーンの連結を確認しましたか?

ハイハットの上シンバルを動かすフットペダルですが、支持ロッドとの間はチェーンで繋がっているのが主です。


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この画像で言う80番がチェーンにあたります。これが支持ロッドと離れてしまうと、フットペダル自体がペタンと寝てしまって踏めない状態になるので、この③に関してはすぐに原因が分かるかと思います。単なるネジの緩みの場合であれば、ドラムのチューニングキーを利用して締めれば直ります。チェーンが切れてしまった場合はもちろん交換が必要になります。



ということで①②③で9割9分の解決が見込めると思います。……たぶん! 本当は、下シンバルの角度を変えるとか色々な調節が効いたりする部分もあるのですが、トラブルに直結することがないので割愛しました。叩き方によって幾らでも表情を出せるのでとても奥深い楽器です。誰かの参考になることを祈って。