2013/05/30破滅願望の話

 明日までに仕上げ無くてはならない発表資料の作成、なんでもっと早くやっておこうとしなかったんだろうなあと後悔しながら睡眠時間を削っている。この自分の状況を見つめなおしたときに、文学の授業のときに先生が言っていたことを思い出した。「人にはどうやら、自ら破滅の道を選んでしまう傾向があるそうです」という話。
 実は僕らには破滅願望が少なからずあって、それを満たすために時折不合理な行動を取ってしまうとか。そういう話だった気がする。フロイト先生が言ってそうな話だなあと思ったのだけれど、でも案外間違っていない気もする。先生が例にあげていたのが、「女性と付き合ってもすぐ別れてしまう男」だった。男には破滅願望(というより破局願望)が心の奥底にあって、無意識のうちに相手の女性に対して冷たくあたったり、無関心になったりする。それで女性の方も愛想が付きて別れ話を持ち出すと、男はとても残念がって、飲み会でその話を仲間に愚痴ったりする。彼にとってはそれが楽しくて仕方ないという、そんなストーリーで、なんだか妙に尤もらしいなあと納得してしまいそうになった。
 僕もきっと夜中まで起きて課題をやって、次の日眠い目をこすりながら「っべーわー、まじっべーわー、三時間しか寝てねーわ―」みたいなことを言うのが快感になってしまっているのだとしたら、もうなにを信じたものかなあと。